豊中ロータリークラブ(豊中RC)について

創立(1959年)からの歩み

豊中ロータリークラブの生い立ち

豊中ロータリークラブは、1959(S.34)年6月16日池田ロータリークラブをスポンサークラブとし、チャーターメンバー23名、新会員10名をもって発足した。同年6月27日に国際ロータリーの承認を受け、豊中市全域を対象に2660地区では10番目、大阪府下では13番目のクラブとして発足することになった。発足以来、熱心なロータリアンの活動により、順調な発展を続け、創立10周年時には会員数68名になり、これを記念して1969(S.42年)6月5日に豊中南ロータリークラブを、そして創立13年目の1972(S.47)年2月23日には豊中大阪国際空港ロータリークラブの前身である豊中北ロータリークラブを、更に創立27年目の1986(S.61)年2月20日には豊中千里ロータリークラブを設立し、2660地区のクラブ拡大に貢献した。短期間に3つのクラブの拡大という偉業を達成された当クラブ先輩の方々の熱意と努力に対し、あらためて敬意を表したい。

創立以来、その時代の社会の要求に答えつつ「楽しくなければクラブではない」を、モットーに充実した奉仕活動を実践し、奉仕の各分野において数々の輝かしいクラブ活動の実績をあげてきた。そして、クラブは順調に30周年を迎え、創立38年目には会員数80名を数えるまでに大きくなったが、この時をピークに会員数が減少し始め、僅か2年後の創立40周年の時には61名になっていた。1990年代のバブル経済崩壊時の長期にわたる不況や関西新空港開港に伴う大阪国際空港の規模縮小等の影響、さらには、金融関係の会員が1名残らず退会という事態に見舞われたこともあって、会員増強、退会防止の必死の努力も実らず、その後も会員は減り続け、2002年には遂に50名を割るに至った。

柏木尚会員2660地区のガバナーに就任

このような状況の中で、1999-2000年度には、柏木尚会員が2660地区のガバナーに就任した。この年度の国際ロータリー(RI)会長はイタリアのカルロ・ラビッツァ氏で、彼は、Act with Consistency Credibility Continuity(堅実、信望、持続)をテーマに掲げたうえで、この年度を「20世紀と21世紀の架け橋の年度」と位置づけ、新しい世紀に向けてロータリーとしての準備をしなければならない年度なので、「私たち自身が真のロータリアンにならねばならず、そのためには、私たちは、ロータリーの規則と信念に堅実であり、信望を勝ち取れるように行動し、私たちの奉仕のプログラムには持続性が必要である」ことを強調している。

カルロ・ラビッツァRI会長は、さらに、「現在世界の120万人の会員のうちわずか30%が熱心なロータリアンである。若し残りの70%の会員が本当に熱心なロータリアンに変わってくれれば、どれだけのことを成し遂げられるか想像してみて下さい。おそらく21世紀の人類の未来を変えることができるのではないでしょうか。それによって、ロータリーのためばかりではなく、よりよい未来を築くことができるのです」と述べている。このカルロ・ラビッツァRI会長の言を受けて、柏木ガバナーは「私たちは、ロータリーの原点をしっかりと見つめ、21世紀のあらゆる変化と新しいニーズに、力強く且つ柔軟に対応できるロータリアンになることが大切であると思っています」と地区運営の決意を述べている。その後の日本のそして世界のロータリークラブの運営に重要な示唆を与えるものである。

平成21(2009)年、豊中RC創立50周年記念式典を開催

豊中RCは創立50周年記念式典を、平成21(2009)年6月27日、第2660地区ガバナー横山守男氏、豊中市長浅利敬一郎氏、ドゥアン・プラティープ財団の設立者のプラティープ・ウンソンタム・秦氏らのご来賓をはじめ多くのロータリー関係者、当クラブの会員・元会員とその家族らの参加を得て、千里阪急ホテルにて盛大に開催した。横山守男ガバナーは「本年度はクラブ創立50周年記念事業の一つとして、地域社会に密着した社会奉仕プロジェクト、そしてまた国際奉仕プロジェクトを通じて、本年度のRI活動テーマに沿った『子供たちに光が当たる』子どもたちの未来が輝くまちづくり活動を展開されましたことに敬意を表したいと存じます。この上は、豊中ロータリークラブの皆様が、次の半世紀に向かってクラブの更なる継続的な発展という大きな『夢をかたちに』して頂ききます様に願っております」と豊中RCの奉仕活動の本質をよく理解したうえでロータリー奉仕の根本を明確に述べておられる。また、当クラブの姉妹クラブであるカリフォルニア州サンマテオRCの会長Shawn DeLuna氏も”The Rotary Club of San Mateo is very, very proud to be your Sister City Club and wish you all the best on this very special day. I want to renew our commitment to strengthen our Sister City Relationship. Let us together take the next 50 years of Rotary service to a higher level.”とロータリーの未来への示唆に富む挨拶を送っている。