活動便り
大阪府立渋谷高等学校での出前授業
畑田耕一
2014年2月10日、大阪府立渋谷高等学校の生徒9名といろいろなことを話し合いました。参加者は天文部の生徒中心に男生徒5名、女生徒4名、学年は1年生の女生徒1名以外は2年生、少人数なので校長先生、教頭先生も交えて校長室でゆったりとした気分でお話しが出来ました。話の内容は密度、ゴム、形状記憶ポリマーなどの実験を交えたお話しから、道徳、国民の3大義務、日本国憲法の根本精神へと多岐にわたりましたが、生徒たちは小生の度重なる質問にもよく考えて応えてくれました。材木は水に浮くがそのノコギリ屑の細かい部分は沈むのは何故かという問題の答えには、筆者の誘導尋門の助けを借りて生徒たちだけで答えを導くことが出来ました。ゴムは何故伸び縮みするかはかなり理解の難しい問題ですが、ゴムの分子の説明にいくつかの実験を組み合わせることで何とか理解にこぎつけました。この部分では、高温にすると伸び縮みするようになるポリマーの実験を見せる時に、形状記憶ポリマーの説明までしてしまったのが却って理解の妨げになったようです。高校生一人当たり1年間に平均100万円近い国税がつぎ込まれていることを知った上での「一生懸命勉強しなければ」という生徒の言葉を嬉しく聞きました。終戦の2か月前に陸軍の中尉さんから聞いた「戦争は我々兵隊がやる。君たち小学生は戦争が終わった後の世界の平和のために勉強してくれ」という言葉で授業を締めくくりました。