活動便り
卓話 「“世界ポリオデー”への取り組み」
2022年10月4日の卓話
国際ロータリー第2660 地区 ガバナー補佐エレクト 武枝敏之
10 月24 日は“世界ポリオデー”でございます。豊中RC でも、このポリオデーに向け、色々な取り組みをいたしました。先日の秋の親睦ゴルフは、ご参加頂いた皆様のご協力で“ポリオチャリティーゴルフ”とさせていただき、皆様から頂いた多額(53,000 円)のご寄付をポリオ基金へご寄付させていただくことができました。そして本日は、募金箱を回し、皆様からご寄付を賜り、ポリオ寄付とさせていただきます。皆様のご厚情に深く感謝申し上げます。
・ポリオとは
ほとんどの人がポリオについて聞いたことはありますが、この病気が今でも世界中の子供たちに影響を与えていることを知っている人はほとんどいません。
ポリオ(急性灰白髄炎)は非常に感染性の高い病気であり、特に感染しやすいのは5 歳未満の子供です。日本では一般に「小児まひ」と呼ばれることもあります。ポリオウイルスは人から人へ感染し、最も多いのは汚染水を通じた感染です。神経系を侵すこともあり、これによって身体のまひを引き起こす可能性があります。治療法はありませんが、安全なワクチンで予防が可能です。ロータリーとそのパートナー団体は、これまで世界中25 億以上の子どもにワクチンを投与する活動を行ってきました。そして現在、1988 年以来、ポリオの症例は世界的に99.9%減少しました。ポリオが蔓延しているのは、アフガニスタンとパキスタンの2 つの国だけとなりました。私たちの先人の取り組みは、確実にポリオ撲滅へと突き進んでまいりました。あと少しのところは、私たちが引き継いで100%にしていかなくてはいけないと深く思います。
・ロータリーの目標
ロータリーは、過去35 年以上にわたりポリオ根絶活動を行ってきました。ポリオを世界からなくすという私たちの目標は、達成まであともう少しのところにきています。世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)は、1979 年フィリピンの子どもたちに予防接種を実施したときから始まりました。ロータリーの会員はこれまでに21 億ドル以上と無数のボランティア時間をこの活動に捧げ、122 ヵ国の30 億人近い子供を、身体まひを引き起こすポリオから守ってきました。今日、ポリオがまだ存在する国(常在国)はアフガニスタンとパキスタンのみとなっておりますが、その他の国でもポリオのない状態を維持していく必要があります。根絶活動を今やめてしまうと、10 年間のうちに、毎年ポリオによって身体まひとなる子どもが20 万人になると予想されています。ポリオを世界からなくす、これがロータリーの目標です。
今までのポリオ根絶活動への皆様のご協力に感謝し、引き続きご支援賜りますようお願い致します。